「顧客がロゴを必要としない理由」シリーズ第2部へようこそ!前回、私たちは、顧客がロゴを求めてきた場合、デザイナーとしてあなたがしなければならないことについて話しました。まず、前回の記事を読むことをお勧めします:顧客にブランドアイデンティティを求めるように説得するために使える有益なアドバイスが載っています:また、デザイナーと顧客へのメリットにも触れました。
本記事では、良いビジュアルブランドアイデンティティを構成する要素を見ていきます:Gingersauceからの以下の質問に答えてください:
- あなたは顧客にどのようなビジュアルブランドアイデンティティの要素を提供する必要がありますか?
- ビジュアルブランドアイデンティティの要素が絶対に必要だと顧客に説得するためにどのような説明をしますか?
ブランドアイデンティティvsビジュアルブランドアイデンティティ
要約すると、ブランドアイデンティティの定義は次の通りです:ブランディングのプロのMarty Neumeierによると「トレードマーク、名前、コミュニケーション、ビジュアルを含むブランドの外側の表現」です。
ブランドアイデンティティとは、難解な言葉を使わずに、企業が対象者とコミュニケーションを取るために築く手段のことです。ブランドアイデンティティを使ったブランドは、メッセージを広げることができ、ユーザーの間に特定のイメージを確立できます。
それが答えです。ただし、今回私たちは、デザイナーとして顧客に何をオファーできるかという答えを探しているため、ビジュアルブランドアイデンティティを定義する必要があるでしょう — 実際、これはあなたが提唱しなければならないものです。
ビジュアルブランドアイデンティティは、ブランドアイデンティティのシステムの一部です:ビジュアルブランドアイデンティティは、ブランドアイデンティティのビジュアルの一部として定義することができます。そこで、あなたがオファーできる内容を見ていきましょう。
ビジュアルアイデンティティの要素とは?
1. ブランドロゴ
これは、顧客が依頼してきた要素です。ロゴは、ビジュアルアイデンティティとブランドアイデンティティの全体像の非常に貴重な部分です。ロゴは、企業やその製品を提示/識別するグラフィカルオリジナルマークです。ロゴは、注目を集めるようにデザインされ、ブランドの全体イメージの一部であります。ロゴは、記憶に残る必要があり、過度に複雑なものを避けるべきです。また、ロゴはブランドの価値観を念頭に置いて作成される必要があります。
顧客がロゴを持つべき理由とは?
- ロゴはブランドの始まりです — 公式な識別子になります。
- ブランドに知名度をもたらします。
- ロゴを見る度に、人々はブランドを持った時の経験について考えます。
- ロゴはブランドの第一印象です:人々の脳に特定の関連性を呼び起こします。
2. ブランドカラーパレット

色を理解するのが難しい場合があります — 「好きな色が使えない理由とは?」デザイナーとして、あなたは顧客に一貫したカラーパレットを持つ重要性を説明しなければなりません。
いくつかの色は、特定の感情を呼び起こします。例えば、赤色が注目を集め、青色が目に優しい色であるように。緑色は、自然と関連性があると見なされ、黄色は幸せと喜びの色です。ブランドのメッセージに応じて、色彩心理学(色の効果と心身への影響)を考慮に入れなければなりません。
ブランドカラーパレットを作成する別の理由が、人々の目が簡単に困惑してしまうという事実です。少ない数の色を使うことで、ビジュアルアイデンティティのバランスが取れており、潜在的な顧客へ知覚的な過負荷が掛かっていないことを確認します。
顧客がブランドカラーパレットを持つべき理由とは?
- 潜在意識レベルでの感情的な絆を消費者と築く可能性。
- 潜在意識レベルでの感情的な絆を消費者と築く可能性。
- ブランドの魅力的なビジュアル面を作り出す可能性(人々はビジュアル面だけを基に頻繁に決定を下す傾向があります)。
- カラーは、ブランドに知名度をもたらすことができる強みです。一部の色は、今も永遠に特定のブランドに関連付けられています。例えば、Coca Colaの赤色やFacebookの青色など。
3. ブランドフォント

フォントもカラーと同じことが言えます:フォントの裏には、心理学があります。フォントには異なるファミリーがあり、各フォントはブランドの強みに使われることがあります。このため、ビジュアルブランドアイデンティティにフォントを追加するのが重要です。
例えば、セリフ体は常に書籍に使われてきました。そのため人々の潜在意識の中で、セリフ体は、知識、プロフェッショナリズム、物語と強く繋がっています。デコラティブフォントは、芸術的で独特であり、ブランドの個性を強調するのにぴったりです。サンセリフ体は、さらにモダンで読みやすいフォントであり、ウェブサイトや長い文章によく使われています。
顧客がブランドフォントを持つべき理由とは?
- 潜在意識レベルでの感情的な絆を消費者と築く可能性。
- フォントが伝える特定の関連性とブランドを繋げる可能性。
- 様々なフォントが混沌と使われている状況は、悪いやり方だと考えられており、顧客を追い返す可能性がある。
- 信じられないような話ですが、フォントは時間の経過と共にブランドへ統合されます。カラーとロゴの両方を使えば、ブランドの強い識別子になります。
4. ブランドタイポグラフィ
大まかに言えば、タイポグラフィとは、フォントの表示方法(フォントの構造、サイズ、太字など)を指します。適切にデザインされた場合、タイポグラフィはビジュアルが必要なメッセージを伝えるのに役立ちます。
顧客がブランドタイポグラフィを持つべき理由とは?
- ブランドのビジュアルアイデンティティで使われたフォントレイアウトは、全ての媒介を通して知名度をもたらします。
- 明確な体系と構造は、はじめにユーザーに伝える情報を制御するのを可能にするだけでなく、ユーザーの思考プロセスをコントロールするのを可能にします。
5. 形とパターン

ブランディングパターンをデザイン、使用する方法が、人々のブランドの見方を決定します。形にも心理学があります:丸い形は調和的で、フェミニンに見られます;三角や直線は、強さの共通点であり、マスキュランに見られます。
総じて、ブランドが使用するパターンは、ブランドが設定したい印象に応じて、詳しく調べられ、選別される必要があるでしょう。例えば、ブランドが法律事務所の場合、花のデザインや可愛いドットを使うことはおそらくないでしょう — これらは、プロフェッショナリズムだとは見なされません。
顧客がビジュアルブランドアイデンティティにブランドの形とパターンを追加すべき理由とは?
- 心理的な関連性に基いた感情的な絆を確立するのに役立つ。
- 人々がブランドを特定の形と関連付け始めるため、ブランドの知名度が上がるのを可能にする。
- 使用したパターンを一見しただけで特定のイメージを設定するのを可能にする。
6. グラフィックの一貫したスタイル

パターン、イラスト、写真、形 — ブランディングでは全てが重要です。全てのビジュアル要素は、特定のビジネスの声のトーン、メッセージ、サービス、バリュー、対象者に応じて、特別にデザインされる必要があります。
色、形、フォントなどの同じビジュアルアイデンティフィケーションを使い、ブランドに一貫性が保たれている場合、そのブランドは記憶に残り易くなります。
「うーん、どこであのパターン見たっけ?ああ、そうだ。このブランドがパッケージングに使ってたんだ。ところで、あそこから注文したカップだけど…」— これが、ブランドが目指すべき思考プロセスです。シンプルな色、形、または言葉で、人々にブランドと過去の思い出を思い出させてください。
顧客が一貫したブランドスタイルを持つべき理由とは?
- 一貫したスタイルは、人々のブランドの見方を気にかける真剣でプロフェッショナルなブランドの印象を作り出します。
- ブランドアイデンティティを守ることで、認識・記憶されるようになります。
7. ブランドブック
ビジュアルブランドアイデンティティに取り組みながら、同時にブランドブックに取り組むことができます。最初からプロフェッショナルなブランドガイドラインを作ることで、企業が常に順調に物事を進めており、イメージ外のことを行う余地がないことを確実にします。手元にブランドブックがあれば、企業はどの方向に進むべきかを確認できる早見表を持つことができます。
顧客がブランドブックを持つべき理由とは?
- ブランドガイドラインは、ブランドスタイルの一貫性を保つための素晴らしい方法です — 企業の大きさは関係ありません。
- 一貫性 = 記憶への残りやすさ。
- ブランドブックは新入社員や外注先へガイドラインを提供します。
幸運にも、現在ブランドブックをデザインするためにそれほど多くの時間を費やす必要はありません — Gingersauceの自動化システムが、お手伝いします。ビルダー内で、ビジュアルを含む全てのブランドアイデンティティの要素を追加することができます。
まだカラーパレットをお持ちで無い場合は、Gingersauceのウィザードを直接使い、カラーパレットを生成してください。

ブランド向けの完璧なフォントを見つけましょう。

それから、現実でビジュアルブランドアイデンティティが表示されるモックアップを追加します。

デザイナーは、ブランドブックの形式でブランドアイデンティティを提示することで、顧客はブランドがどのように見えるかを想像することができるようになります。ブランドブックは、ブランドの本質を捉え、顧客につまらぬあら探しをさせる余地をほとんど残しません。
第一部を読んで、ビジュアルブランドアイデンティティのデザインを顧客に提供する適切な方法を学んでください。
まとめ
前回の記事で述べた通り、人々は常に権限を求めています。ブランドオーナーも同じです。彼らも成功したいと考えています。そのため、自然と他の大手ブランドから成功の秘訣を少しばかり借りたいと思うのです。
顧客がビジュアルアイデンティティを必要な理由について躊躇った場合、大手ブランドの方法を説明しましょう。大手企業は、ビジュアルアイデンティティを記録し、維持するためだけに、デザインシステム とブランドブックを作成します — このため、あなたの顧客もビジュアルアイデンティティが必要なのです。



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Gingersauce は、自動化と創造性を組み合わせたブランドブックメーカーであり、プロフェッショナルなツールです。つまり、中途半端な仕事はせず、あなたに確実な結果をお渡しします。
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